搾乳した量と、飲まれる量

最近お邪魔したお宅では、お母さんは産後1~2か月位
産まれてすぐにはおっぱいを直接飲むことができず、保護器を使用していました
そして母乳を搾る=搾乳をして、それを哺乳瓶に入れて飲ませていました

母乳を飲ませたいという気持ちに寄り添って、病院では搾乳をすることを勧めたのでしょう

搾乳は乳頭への刺激、その刺激が脳へ伝わり催乳ホルモンが沢山出るという作用があり、これで母乳の産生が増えることになります
そして搾乳した物をミルクの代わりに飲んでもらうこともできます

ただ、どのくらい搾れたかという量が目で見てわかります
搾った量がどのくらいか、ということはお母さんの気持ちに影響を与えがちです

搾った量が多ければ、「たくさん出た~」と嬉しいですが
搾った量が少なければ、「これしか出てない、赤ちゃんにはこれでは足りない💦」と思ってしまいがち

母乳を飲ませているお母さんが気にするのは「赤ちゃんは母乳をどのくらいの量飲んでいるのか」
母乳の量は目で見えないだけに、足りているのかいないのか、それはとても気になります
赤ちゃんが飲んでいる量を知りたくて、搾ってみる、ということをするお母さんもいます


ただ、知ってほしいのは、搾った量 ≠ 赤ちゃんが飲む量 だということ

搾った量は赤ちゃんが飲む量より少なくなることが多いです
やはり直接効果的に飲んでいるのが一番母乳が出やすいのです
なので、搾った量で赤ちゃんが飲む量を推し量ることは間違っているし、それで一喜一憂してしまうのはとても残念なことです

搾った量が思ったよりも少なくて、だんだんミルクの補足量が増えていったり、ミルクをメインに飲ませた方が良いと考えるお母さんもいらっしゃいます


搾乳することは大変ですが、母乳分泌にとってはとても効果的です
でもその搾乳の量が多い少ないで、いろいろ考えてしまうことはないようにしたいものですね


まんまる助産院 出張訪問の母乳相談室

札幌のまんまる助産院です。 母乳育児の相談や、育児に関する お悩みのお手伝いをします 札幌市内および札幌近郊への出張訪問をいたします 赤ちゃんのいるご家庭の、 「安心できる場所」でありたいと思っています