母乳育児カンファレンスに参加しました

昨日の日曜日、朝から夕方までの母乳育児支援者のための研修会に参加しました

これはNPO法人 日本ラクテーションコンサルタント協会が主催で、母乳育児の相談員としての国際的な資格としてIBCLC(国際認定ラクテーションコンサルタント)のみが受講できる研修会でした

今回の内容では、コロナ禍での母乳育児支援について考えるという内容がとても興味深いものでした
現在はオミクロン株が猛威を振るっており、出産の近い妊婦さんが罹患することで産科ではどのように援助しているか、また援助すべきか、そして授乳時の感染や、直接母乳をあげることでの感染について最近の知見について学ぶことができました

ある日本の研究では、母児同室のパーセンテージが7%で、その他は母児分離の形をとることが多いようです
しかし全世界的には母児同室を否定する見解はほとんどなく、また日本でも一部の学会以外では母児同室を状況に応じて検討しましょうということになっています

厚生労働省においても、母親が新型コロナウイルスに感染した場合、母乳や授乳を介して乳児が新型コロナウイルスに感染することはありますか?という問いに対して、母乳を介して新型コロナウイルスが乳児に感染するリスクは低いと考えられています、という回答になっています
ただ授乳時の母親からの感染リスクを考えた上で、よく相談して授乳方法や時期を判断してほしいと書かれています
1.直接授乳:授乳前の確実な手洗いと消毒、マスクを着用して直接授乳をする
2.搾  乳:確実な手洗い、消毒後に搾乳をし、感染していない介護者による授乳を行う
3.人工栄養:(母乳の利点と授乳のリスクを説明したうえで)人工乳を授乳する

上記のように、母児分離をせずに授乳をしていくことは赤ちゃんにとってはメリットがあるのですが、現在の日本の状況だと、出産は帝王切開、出産後は母児分離で授乳をしていくことがほとんどです
しかし感染隔離期間が過ぎた後は直接授乳ができるようになります、その後に母乳を飲ませて母乳を増やしていくことは可能です!!

従って必要なのは、その後のフォローやケアかと思います
退院後に産院の方でフォローしていただけると良いのですが、現在の状況では一度退院すると病院に入ることが難しいこともあります
その場合は、授乳を相談できる開業助産師や、助産師外来、また授乳相談室のある小児科、などがきっとサポートしてくれますので、諦めずに相談してみてくださいね

 

まんまる助産院 出張訪問の母乳相談室

札幌のまんまる助産院です。 母乳育児の相談や、育児に関する お悩みのお手伝いをします 札幌市内および札幌近郊への出張訪問をいたします 赤ちゃんのいるご家庭の、 「安心できる場所」でありたいと思っています